珊瑚の島

珍しい壷屋焼です。
土が白い事や器形と高台の作りが17世紀の湧田焼に似ていることなどから壷屋焼の初期、18世紀の油壷です。
トロピカルブルーな海鼠釉の発色、白土で施した掛け流しのアクセント、他に見た事が有りません。
琉球の海に浮かぶ珊瑚の島を連想させる意匠は意図した物か偶然か?最近のインテリ芸大卒が思いつきそうなデザインですね。
楚々と咲く野の花よりも南国のハイビスカスを活けたくなります、いずれにせよ琉球の風土が生んだ逸品です。















   2024-9ー21