初期伊万里

初期伊万里のコレクションで有名な古陶磁教室の先輩の家へお邪魔しました。
初期伊万里の知見を頂きたかったのです。
初期伊万里とは日本における最初の磁器生産物で佐賀県有田にて1620年ころ製作された最初期の伊万里焼、後の古伊万里とは区別されています。
生掛製法、すなわち素焼きすることなく成形した生地に直接釉薬を掛、絵付けして焼成するもので、おっとりした作行、トロっとした釉薬の質感、地味でありながら力強い発色、開闢時ならではの自由な意匠などその魅力は語りつくせない深さが有ります。
写真を自由に撮らせていただいて、ムラムラとたっぷり掛かった釉薬の質感やトロっと優しい色調、また光の反射で現れるラスターを強調してみました。
物はその制作の始まりから時間を経て徐々に完成度を増しますが、芸術性はむしろ開闢の時期に激しくハレーションを起こすがごとく開花します。
初期伊万里はその好例といえます。























































    2024ー4−12